「片付け業者」と「家事代行」の違いとは?自分のレベルに合った選び方
部屋が散らかってどうにもならない時、「誰かに手伝ってもらいたい」と思う方は多いでしょう。しかし、いざ調べてみると「片付け業者」「家事代行サービス」「整理収納サービス」など、様々なサービスがあり、どれを選べばいいのか分からなくなってしまいます。
実は、これらのサービスは対応できる部屋の状態や提供する内容が大きく異なります。今回は、各サービスの違いを明確にし、自分の状況に合った選び方を解説します。
サービスの種類と基本的な違い
まず、主なサービスの特徴を整理しましょう。
片付け業者(特殊清掃業者)
対応する部屋の状態 いわゆる「汚部屋」「ゴミ屋敷」レベルの部屋を対象としています。床が見えないほど物が散乱している、ゴミが何ヶ月も溜まっている、悪臭がするといった状態でも対応可能です。
主なサービス内容
- 大量のゴミの搬出・処分
- 不用品の回収
- 床や壁の清掃
- 害虫駆除
- 特殊清掃(孤独死現場など)
料金の目安 1Rで3万円〜15万円程度。部屋の状態やゴミの量によって大きく変動します。
スタッフの特徴 重労働に対応できる男性スタッフが中心です。プライバシーに配慮した対応をしてくれる業者が多く、秘密厳守が徹底されています。
家事代行サービス
対応する部屋の状態 基本的に「散らかっている」程度の部屋が対象です。日常的な掃除や片付けができる環境であることが前提となります。
主なサービス内容
- 日常的な掃除(掃除機がけ、水回りの清掃)
- 洗濯、アイロンがけ
- 料理、作り置き
- 買い物代行
- ちょっとした片付け
料金の目安 1時間2,000円〜4,000円程度。定期契約で割引がある場合も多いです。
スタッフの特徴 主婦や家事経験のある女性スタッフが中心です。日常的な家事のサポートが得意で、継続的な関係を築けるのが特徴です。
整理収納サービス
対応する部屋の状態 物が多いが、ゴミではない状態。整理整頓の方法が分からない、収納が上手くできないという悩みに対応します。
主なサービス内容
- 物の整理(残す・捨てるの判断サポート)
- 収納方法の提案・実施
- 動線に合わせた配置の提案
- ラベリング、収納グッズの選定
- リバウンドしない仕組み作り
料金の目安 1時間5,000円〜10,000円程度。整理収納アドバイザーなど資格保有者の場合は高めになります。
スタッフの特徴 整理収納の専門知識を持ったアドバイザーが対応します。物を捨てるだけでなく、ライフスタイルに合わせた収納提案をしてくれます。
ハウスクリーニング
対応する部屋の状態 片付いているが汚れている状態。日常清掃では落ちない汚れを専門的に清掃します。
主なサービス内容
- エアコンの分解洗浄
- 換気扇の徹底清掃
- 浴室のカビ取り
- キッチンの油汚れ除去
- フローリングのワックスがけ
料金の目安 場所やメニューによって異なり、エアコン1台で8,000円〜15,000円程度です。
スタッフの特徴 専門的な洗浄技術と道具を持ったプロの清掃スタッフです。
部屋の状態レベル別:どのサービスを選ぶべきか
自分の部屋がどのレベルなのか判断し、適切なサービスを選びましょう。
レベル1:日常的に散らかっている
状態の特徴
- 床に物が落ちているが、拾えば歩ける
- 数日掃除していない程度
- ゴミは定期的に捨てている
- 水回りがやや汚れている
おすすめサービス:家事代行 週1回や月2回など、定期的に家事代行を利用することで、散らかりを防げます。日常的な掃除と簡単な片付けをお願いすれば、部屋を維持できます。
レベル2:物が多くて片付かない
状態の特徴
- 物が多すぎて収納しきれない
- どこに何があるか分からない
- 片付けようとしても方法が分からない
- クローゼットや引き出しがパンパン
おすすめサービス:整理収納サービス 専門家と一緒に物の整理をし、収納の仕組みを作ってもらいましょう。一度仕組みができれば、自分でも維持しやすくなります。
レベル3:数ヶ月放置して散乱
状態の特徴
- 床が見えない場所がある
- ゴミと物が混在している
- 数ヶ月掃除していない
- ベッドや机の上も物で溢れている
おすすめサービス:片付け業者+整理収納サービス まず片付け業者で大量の物を整理・処分してもらい、その後、整理収納サービスで維持できる仕組みを作るのが効果的です。
レベル4:ゴミ屋敷レベル
状態の特徴
- 足の踏み場がない
- ゴミが何ヶ月も溜まっている
- 悪臭や害虫が発生している
- 自分では到底片付けられない
おすすめサービス:片付け業者(特殊清掃業者) このレベルになると、一般的な家事代行では対応できません。汚部屋専門の片付け業者に依頼する必要があります。
料金で比較する
予算に応じてサービスを選ぶことも重要です。
予算が限られている場合
スポット利用の家事代行 2時間6,000円程度で、ある程度の片付けと掃除ができます。定期契約ではなく、必要な時だけ利用すれば費用を抑えられます。
自分でできる部分は自分で 大きな家具の移動や高い場所の掃除など、自分では難しい部分だけをプロに依頼する方法もあります。
予算に余裕がある場合
定期的な家事代行 週1回の定期契約で、常に部屋を綺麗な状態に保てます。月2万円〜3万円程度で、掃除や片付けから解放されます。
整理収納+家事代行の組み合わせ 最初に整理収納サービスで仕組みを作り、その後は家事代行で維持するという方法が理想的です。
依頼前に確認すべきポイント
どのサービスを選ぶにしても、依頼前に確認しておくべきことがあります。
対応可能な範囲を確認
家事代行サービスの中には、「散らかりすぎている部屋は対応できない」という規定がある場合があります。事前に部屋の状態を伝え、対応可能か確認しましょう。
写真を送って判断してもらえるサービスもあります。
損害保険の有無
作業中に家具や家電が破損した場合、補償があるか確認します。きちんとした業者は損害保険に加入しています。
スタッフの指定
女性スタッフ限定、複数名での作業など、希望がある場合は事前に伝えましょう。特に汚部屋の場合、一人暮らしの女性は女性スタッフを指定できる業者を選ぶと安心です。
秘密厳守の確認
プライバシーが心配な方は、秘密厳守を明記している業者を選びましょう。近隣に知られないよう配慮してくれる業者もあります。
見積もりの取り方
ほとんどの業者は無料見積もりを提供しています。複数の業者から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較しましょう。
複数のサービスを組み合わせる
状況によっては、一つのサービスだけでなく、複数を組み合わせることで効果が高まります。
ステップ1:片付け業者で初期リセット
まず片付け業者に大量の不用品やゴミを処分してもらい、部屋を「普通の状態」に戻します。
ステップ2:整理収納で仕組み作り
整理収納アドバイザーに、維持しやすい収納の仕組みを作ってもらいます。どこに何を置くか、物の定位置を決めます。
ステップ3:家事代行で維持
週1回や月2回、家事代行サービスで掃除と簡単な片付けをしてもらい、綺麗な状態を維持します。
この3ステップで、自分では手に負えなかった部屋を、無理なく維持できる状態にできます。
依頼のハードルを下げるために
「業者を呼ぶのは大げさな気がする」「まだ自分でできるはず」と思ってしまう方も多いでしょう。
しかし、プロの手を借りることは決して恥ずかしいことではありません。時間とエネルギーを買うという投資と考えましょう。
自分で何時間もかけて中途半端に片付けるより、プロに2時間依頼した方が、結果も効率も良い場合が多いのです。
また、一度綺麗な状態を体験すると、「この状態を維持したい」というモチベーションが生まれます。これが、自分で片付けを続ける原動力になります。
自分に合ったサービスで快適な生活を
「片付け業者」と「家事代行」は、対応できる部屋の状態が全く異なります。自分の部屋がどのレベルなのか正確に把握し、適切なサービスを選ぶことが重要です。
予算や希望に応じて、複数のサービスを組み合わせることも有効です。大切なのは、一人で抱え込まず、プロの力を上手に借りることです。
綺麗な部屋は、心の余裕を生み出します。自分に合ったサービスを見つけて、快適な生活を取り戻しましょう。

